残念ながら、保険の歯科材料の中には、質の良くないものも存在しています。例えば、金銀パラジウム合金・銀合金・アマルガム等はサビる可能性が高く、金属アレルギーの危険性も報告されています。
シルバーのアクセサリーは置いておくだけで黒く変色(酸化)しますが、金銀パラジウム合金は、その不安定な銀が主成分(約50%)の合金です。また、パラジウムと銅(金銀パラジウム合金には銅も入っています)は、ヨーロッパでは妊婦や幼児には使用しないように勧告されており、次第に使われてなくなってきています。
そんなものが口の中にずーっとあるというのは決して自然なことではないですし、少なくとも「良いこと」ではないのです。さらに金属の組成に不純物が多い中国等の発展途上国からの非常に安い輸入品もありますので、常に危険と背中合わせです。
一方、白いつめ物やかぶせ物に使用する素材の質も、まさにピンからキリまでです。色が黄ばんでくるのは、根本的に「材質」に問題があります。古いタイプのプラスチック系の白い材料(レジン)は、重合促進剤に第3級アミンを使用しています。この第3級アミンはとても劣化しやすい物質なので、全体が黄ばんでくるのです。
ではなぜこのような粗悪な材料がいまだに使われているのでしょうか?
第一に価格が安い点が挙げられます。保険の場合は診療報酬が決まっているので、仕入れを下げれば下げる程利益がでます。
第二に、高価な自費治療に患者さんを誘導するため、あえて保険では質の悪い材料を使う場合もあります。「保険の前歯はこんなに色が悪くなりますよ!」と脅された経験をお持ちの方も多いと思います。
50年近くほとんど進歩していない保険の金属とは異なり、白いセラミックス系の素材は、日進月歩で進化しています。やはり、白くキレイで金属アレルギーの心配のない素材が断然お勧めです。これからは間違いなくセラミックスの時代だと思います。ご不明な点はご遠慮なくご相談お願いします。