掌蹠膿疱症はウミがたまった膿疱と呼ばれる皮疹が手のひら(手掌)や足の裏(足蹠)に数多くみられる病気で、周期的に良くなったり、悪くなったりを繰り返します。
この皮膚病のウミの中には細菌(ばい菌)や真菌(カビ)などの菌はいません。したがって、手足から体のほかの部位に感染することはありません。ときに、足と手のほかにスネや膝にも皮疹が出ることがあります。皮疹は小さな水ぶくれ(水疱)が生じ、次第に膿疱に変化します。その後、かさぶた(痂皮)となり、角層(皮膚の最表層にある薄い層)がはげ落ちます。後にこれらの皮疹が混じった状態になります。出始めに、よくかゆくなります。また、鎖骨や胸の中央(胸鎖肋関節症)やその他の関節が痛くなることがあります。
外の環境と接する扁桃腺や歯、鼻などに細菌による慢性の病巣があると掌蹠膿疱症が生じることがあります。このような病変を『病巣感染』と呼んでいます。自覚できる症状がなくても、耳鼻科や歯科の専門の先生の診察で初めて病巣感染がみつかることもあります。
一方、歯科金属(パラジウムなど)に対するアレルギーが引き金となり掌蹠膿疱症が発症した事例が報告されています。『病巣感染』がないのに治りにくい場合や、金属アレルギーが疑われる場合は、パッチテスト(疑われる金属を実際に皮膚に貼り皮膚反応があるかどうか調べる検査)を受ける必要があります。もし、陽性であれば、歯医者さんに相談し、陽性を示した金属が歯科金属に含まれるかどうか調べた上で、歯科金属の交換を考慮します。