歯は抜かないのが一番ですが、残念ながら抜かれてしまった場合は仕方ありません。
幸い、当院では両隣の歯の虫歯が小さく、健全歯に近い場合、虫歯の部分だけ必要最小限に削ります(MI治療)。
その後、ハイブリッドセラミックスの人工歯を両隣りに接着(ダイレクトブリッジ)させる方法が可能です。この方法ならば、歯をほとんど削らないので無痛で治療ができます。しかも、1日で白い歯を入れる事が可能です。
ただし、両隣の歯に、すでに大きな銀歯やかぶせ物が入ってしまっている場合は、適応外となる場合がありますので、お気軽にご相談下さい。
抜歯後には、インプラントよりも安心・安全なダイレクトブリッジ(MIブリッジ)をおすすめします。
歯が抜けたときや抜歯になったとき、歯医者さんでこんな説明を受けたことがある方は多いのではないでしょうか。「保険の部分入れ歯だとバネが目立つし、バネをかけた歯が弱って抜けやすくなります。保険のブリッジは、両隣の健全歯を大きく削らないといけません。ですから、まるで自分の歯と同じように噛める、インプラントがおすすめです!!」
保険の部分入れ歯や保険のブリッジに欠点があるのは確かですが、インプラントは本当に、そんな夢のような治療法なのでしょうか?実際には、インプラントが本当に適合するのは10人に1人か2人と言われています。安全にインプラントを行うには、『あごの骨の厚みが充分あることと、歯周病が完治していること』が必須条件です。ところが、日本人の成人の8割以上が歯周病にかかっており、歯を支えるあごの骨が退縮している(骨が薄くなっている)ケースが多いのです。それが原因で歯が抜けてしまう人が多いのですから、誰彼かまわずインプラントをおすすめする風潮に、私は疑問を持っています。
インプラントを入れた後のお手入れも大変です。自分の歯以上にていねいに磨かないと、「インプラント周囲炎」という炎症が起きて、インプラントが骨から脱離してしまうこともあります。もし老後に寝たきりになったら、介護をする人の手間も相当かかります。それら先々のことまで考えると、私は、リスクが高い上に高額なインプラントを患者さんにおすすめする気になれません。
歯が抜けたとき、歯医者さんが提示するのはたいてい、「保険の部分入れ歯・保険のブリッジ・自費のインプラント」の3つですが、実は、『見た目の自然さ・強度(咬合力)・費用・極力歯や歯肉を傷めない』という指標で見たときにベストな選択肢、歯をほとんど削らない『ダイレクトブリッジ』という治療法があります。
高度な技術が必要なので行なっていない医院が多いですが、私がおすすめするダイレクトブリッジは、両隣の歯をほとんど削らすに接着できます。健全歯への負担が少なく、ぴったりと接着するので虫歯になる可能性も少ないのです。私の父も10年以上前にダイレクトブリッジを行ないましたが、今もまったく問題なく機能し、両隣りの歯を含め、予後も大変良好で本人も喜んでいます。歯の状態や抜けた場所にもよりますが、当院は12万円からダイレクトブリッジを行なっています。
当院のダイレクトブリッジの特長
- 歯をほとんど削らないので、痛みがありません(無痛治療)
- 歯と歯ぐきの状態が良ければ1日で完了します
- メタルフリー素材なので、自然で目立ちません
- 金属を全く使用しないので、金属アレルギーの方も安心
- 他の保険外の治療法と比べて低価格
- 支えとなる天然歯も長持ちします
歯が抜けたり抜歯になって、どの治療法を選ぶべきかお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
※奥歯や歯が2本以上無い場合は、金属ほどの強度はないので、おすすめできない場合があります。